教育版マインクラフト:GCPで専用サーバーを構築する方法


 

本ブログでは、

2026年2月17日にリリースされた専用サーバー(Dedicated Server)ツールを活用し、

Google Cloud Platform(GCP)上に環境を構築する手順を公開します

 

 

手順は2026年2月25日時点の情報です。

GCPや教育版マインクラフトのアップデートにより、手順が変わることがあります。

設定内容はとりあえず動くレベルで設定しています。試される場合は自己責任でお願いします。

 

 

1.導入に関しての前提


この記事では、以下のことは詳細に記載していません。

他の記事などを参照して、ご準備をお願いします。

 

 

2. 教育版マインクラフト側での準備


サーバーを立てる前に、教育版マインクラフト専用サーバーの管理画面で「専用サーバー」の使用を許可する必要があります。

 

 

手順の詳細は公式の情報を参考にしてください。

https://edusupport.minecraft.net/hc/en-us/articles/46370720373908-The-Dedicated-Server-Admin-Portal-is-here

 

専用サーバー管理画面へのリンクはこちら

https://aka.ms/dedicatedservers

 

3.GCP VMインスタンスの作成


GCPでのVM(仮想マシン)の詳細は他サイトに譲りますが、テスト環境を作る手順を公開します。

 

1. Compute EngineからVMインスタンスを選択

VMインスタンス選択

2.インスタンスを作成

インスタンスを作成

3.マシンの構成を決定

名前は自由です。用途によって決めてもらえればよいかと思います。

  • リージョン: asia-northeast1 (東京)

    • 物理的な距離が近い場所を選びます。

    • 私は東京にしましたが、別のリージョンでも構いません。
マシンの構成決定
  • マシン構成: シリーズ E2 / マシンタイプ e2-standard-2

    • メモリが8GBあると、複数人での同時制作でも動きます。

汎用E2を選択
  • VM プロビジョニング モデル: スポット にチェック

    • スポットにすると、利用料金が抑えられますがGCP側の都合で停止されるリスクがあります。テスト的に起動する分にはスポットで十分です。

    • 生徒さんたちと共同作業用で途中で絶対サーバーが落ちないようにするには「標準」を選んでください。

 

マシンタイプ、プロビジョニングモデル

4.OSとストレージ

OSとストレージの変更
  • OSとストレージ

    • オペレーティングシステム:Ubuntu

    • バージョン:最新のもので問題ないかと思われます
    • ブートディスクの種類:標準永続ディスク
    • サイズ:50GB
OSとストレージ詳細

5.ネットワーキング

  • ネットワークタグ: minecraft-server と入力

    • 名前は任意です。
    • 次の「ファイアウォール」設定でこの名前を使います。

ネットワーキング

Tips:ここで、画面下部の「同等のコード」を押すと、今まで設定したサーバーの情報をテキスト情報として入手できます。再度同じサーバーを立ち上げるときに、流用できるので便利です。

 

作成ボタンを押下して、VMを作成します。

しばらく待つと指定した通りのVMが立ちあがります。

 

VM立ち上がった画面

Tips:GCPのVMインスタンスを一度停止(またはスポットVMで自動停止)して再起動すると、通常は外部IPアドレスが変わってしまいます。IPが変わるとマイクラ側のサーバー設定もやり直しになるので、本格運用の際は『静的(固定)IP』にする必要があります。

4.ネットワーク設定 (VPC Firewall)


ファイアウォールの設定をしていきます。

 

1. VPCネットワークからファイアウォールを開く

ファイアウォールを開く

2.ファイアウォールルールを作成

ファイアウォールルールを作成

3.名前と説明を記入

  • 名前: allow-minecraft-mceと入力

    • 名前は自由です。
    • 説明は任意入力です。

名前、説明

4.ターゲットタグと送信元IPの範囲を記入

  • ターゲットタグ: minecraft-serverと入力

    • VM作成時に決めたネットワークタグを記入します。
  • 送信元IPv4範囲:0.0.0.0/0と入力
    • 接続したいIPを絞りたい場合は、個別にIPを登録も可能です。
ネットワークタグを追加

5.UDPの選択とポート入力

  • UDPにチェック

  • ポート:19132と入力

作成ボタンを押して、ファイアウォールルールの作成完了です。

UDPを指定

5.教育版マインクラフトDedicated Server作成


教育版マインクラフトのDEDICATED SERVER管理画面の操作です。

 

まずは、以下リンクから管理画面に入ります。

教育版マインクラフトの管理者ユーザーでログインしてください。

https://aka.ms/dedicatedservers

 

1.サーバー管理画面を開き、サーバーを追加

DEDICATED SEVERS

2.サーバーセッティング

  • Sever IP:GCPのVMの外部IPを指定

  • Port:19132と入力
  • CONFIGURED LINUX SERVERを選択
  • Allow ChatはOnにするとチャットができるようになります。
サーバーセッティング

3.ワールドの設定画面

初期ワールドの設定が可能。

とりあえず起動するだけならこのままでOKです。

 

設定が完了したら、Downloadボタンを押してください。

サーバー追加

4.サーバー設定画面続き

  • Sever Name:任意の名前を入力。設定完了後マイクラの画面に出てくる名前です。

  • Sever Passcode:任意。設定すると、マイクラからサーバーに入るときにこのパスコードを入力しないとサーバーに入れません。設定しない場合は、パスコード無しでワールドに参加可能です。
  • Enabled:Onに設定。Onにしないとマイクラの画面でこのサーバーが表示されません。
  • Broadcast:Onに設定すると、マイクラ画面のサーバー欄に自動でこのサーバーが表示されます(同じテナント)。

 

設定完了後、Saveを押してください。

まだ右上にはPendingが出ていてもOKです。後続のGCP側作業完了後に解除されます。

サーバー設定画面最後

6.GCP側でマイクラサーバー立ち上げ


GCP側でコマンド入力しながら、マイクラ用のサーバーを立ち上げます。

 

1.VMへSSH接続

立ち上げたVMの一覧画面からSSH接続を押します。

「ブラウザでのSSHによるVMへの接続を許可します。」

という画面がでたら、Authorizeを押します。

 

SSHの認証

2.必要パッケージのインストール

コマンドを実行して必要なパッケージをインストールしていきます。

 

SSHの操作画面
  • システムの「カタログ」を最新にし、中身を全部最新版にするコマンド
Terminal - Setup Command
sudo apt update && sudo apt upgrade -y
  • マイクラを動かすためのツール類をインストールするコマンド
Terminal - Setup Command
sudo apt install -y libatomic1 libcurl4 unzip screen

3.ファイルをアップロード

教育版マインクラフトのDEDICATED SERVER管理画面からダウンロードした、zipファイルをVMにアップロードします。

 

ファイルアップロード

4.コマンド操作

コマンドを実行して、アップロードされたファイルを展開していきます。

 

  • マイクラサーバー用のディレクトリ作成
Terminal - Setup Command
mkdir mce-server
  • 先程作成したディレクトリ(mce-server)にzipファイルを移動
    • [FILENAME]はダウンロードしたzipファイル名に必ず変更してください!
Terminal - Setup Command
mv ~/[FILENAME].zip ~/mce-server/
  • mce-serverディレクトリに移動
Terminal - Setup Command
cd mce-server
  • zipファイルを展開
    • [FILENAME]はダウンロードしたzipファイル名に必ず変更してください!
Terminal - Setup Command
unzip [FILENAME].zip
  • bedrock_server_eduに実行権限を付与
Terminal - Setup Command
chmod +x bedrock_server_edu
  • 「minecraft」という名前の新しい仮想モニターを起動する
    • 普通にサーバーを起動すると、ブラウザ(SSH)を閉じた瞬間にサーバーも止まってしまいます。これを防ぐのが screenコマンドです。
Terminal - Setup Command
screen -S minecraft
  • サーバーを起動
Terminal - Setup Command
LD_LIBRARY_PATH=. ./bedrock_server_edu

5.認証作業

  • Server started.が表示されていればサーバーの起動は完了です。
  • 認証が必要なため、サーバーに表示されているURLにアクセスしてください。
  • 認証用のコードも表示されているのでコピーしてください。
サーバーの認証
  • アクセス許可コードの入力画面が表示されたら、先ほどコピーした認証用コードを貼り付け、次へを押下します。
  • DEDICATED SERVERSのページを確認し、立ち上げたサーバー右上のPendingが消えていれば認証も完了です。
アクセス許可コード入力

 

⚠️超重要:SSH画面(ブラウザ)を閉じる前に必ず読んでください!

サーバーが起動したら、そのままブラウザのウィンドウ(SSH画面)を「×」で閉じないでください!

そのまま閉じると、マイクラサーバーも一緒に止まってしまいます。

 

サーバーを動かしたまま安全に画面を離れるには、以下の「離脱(デタッチ)」操作が必要です。

 

  • キーボードの [Ctrl]キー を押しながら [A] を押す
  • 指を離して、すぐに [D] キーを単発で押す

 

画面に [detached from ...] と表示され、元の黒い画面に戻れば成功です。

これで、ブラウザを閉じてもサーバーは24時間動き続けます。

 

 

 

一度ブラウザを閉じた後、再びマイクラのコンソール画面(黒い画面)に戻りたい場合は以下の手順の通り再開してください。

  1. GCPコンソールからSSHで接続 まずは、前回同様にVMインスタンス一覧の「SSH」ボタンを押して、新しいターミナルウィンドウを開きます。

  2. 画面を「アタッチ(再接続)」する 以下のコマンドを入力して実行してください。

Terminal - Setup Command
screen -r minecraft

6.教育版マインクラフトでサーバーの起動を確認

  • 教育版マインクラフトを起動し、サーバーを押すと、起動に成功したサーバーが表示されます。
  • マイクラのワールドが開けば、サーバーの起動も無事に完了です。お疲れさまでした!
サーバー起動確認

7.VMの削除について


  • VMは立ち上げている分だけ料金が発生します(従量課金制)。そのため、テスト用のサーバーであれば起動を確認できればVMを削除することをお勧めします。
    • VMの停止だけでは、ストレージの利用料金がかかります。料金を発生させたくない場合は、必ずVMを削除してください。

 

テスト用のサーバーをGCPを活用して立ち上げる方法を手順にしました。

(最後に気づきましたが、test severになっていてserverの「r」が一つ抜けてました…)

 

手順には不備等あるかもしれませんし、もっと簡単な方法もあるかもしれません。

生成AIも活用し、試してみてもらえると嬉しいです。

 

「既存のワールドを起動させたい」、「バックアップどうする?」など、情報整理してまたブログにしたいと思います。